18日に解任されたのは、大手牛丼チェーン「吉野家」の伊東正明常務取締役です。
吉野家ホールディングス:「株式会社吉野家取締役から解任しましたのでご報告します」
問題となったのは今月16日、早稲田大学で行われた社会人向けの講座で、伊東氏が口にした言葉です。
「若者向けのマーケディング戦略」について、こういう趣旨の発言をしたといいます。
伊東氏の発言の趣旨:「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を、無垢(むく)・生娘のうちに牛丼中毒にする。男に高い飯をおごってもらえるようになれば、絶対食べない」
伊東氏は、薬物の隠語も使い「生娘のうちに牛丼中毒にする」などと発言。
街の人(20代):「『生娘』というのは良くない。上に立つ人の発言ではない」「もう吉野家には行かないかな」「ばかにされているような感じ。皆そうだと思う」
伊東氏が講師を務めた早稲田大学の講座は、募集人員が40人程度。期間は今月16日から7月30日までで、受講料は38万5000円とあります。
講師は20人以上。「産業界や学術界の第一線で活躍する著名な講師」と紹介されています。
伊東氏も当初は紹介されていましたが、現在は大学のホームページから削除されています。
早稲田大学:「教育機関として到底容認できるものではありません。講座担当から直ちに降りて頂きます」
2年前、伊東氏はコロナ禍での持ち帰り牛丼の取材で「飲食店の使命」について語っていました。
吉野家・伊東正明常務(当時):「食の安定的な提供というのは、日常食の飲食をしている我々からすると『使命』というか『役割』だと思っている」
吉野家は解任の理由について発表し、謝罪しました。
吉野家ホールディングス:「同氏は人権・ジェンダー問題の観点から、到底、許容することのできない、職務上著しく不適任な言動があったため、取締役から解任しました。皆様にはご心配とご迷惑をお掛けしておりますことを、深くおわび申し上げます」
吉野家は、10年かけて開発したという新商品の親子丼について19日に発表会を開く予定でしたが、取りやめました。
[テレ朝news]