天皇皇后両陛下は、２７日、「即位の礼」と「大嘗祭」が終わったことを伝える儀式として、奈良県の神武天皇陵と、京都市の孝明天皇陵に参拝されました。
２６日から奈良県橿原市を訪れている両陛下は、２７日午前１０時すぎ、日本書紀などで初代の天皇とされる神武天皇の陵の敷地内にある建物に到着されました。
両陛下は、このあと「即位の礼」や「大嘗祭」の中心的な儀式が終わったことを伝えるため、神武天皇陵に参拝されました。
はじめに、モーニング姿の天皇陛下が宮内庁の幹部の先導で鳥居をくぐり、砂利道をゆっくりと歩いて木立に囲まれた天皇陵の前に進まれました。
そして玉ぐしを供えて深く拝礼されました。
続いて、グレーのロングドレス姿の皇后さまも、天皇陛下と同じように深く拝礼されました。
両陛下は、午後には京都市に移動して、東山区の孝明天皇陵に参拝されました。
天皇陛下は、階段をのぼって参道の入り口から天皇陵の前まで進んで拝礼され、続いて、皇后さまも同じように拝礼されたということです。
両陛下は、２８日は、明治天皇陵に参拝したあと、関西などの各界代表を招いて茶会を催されることになっています。
【ＪＲ京都駅前では】
ＪＲ京都駅の駅前には、天皇皇后両陛下の姿を一目見ようと大勢の人たちが集まり、両陛下が到着されると大きな歓声を上げ、手や旗を振って出迎えました。
両陛下は車に乗るまでの間、時折立ち止まりながら笑顔で手を振り、歓迎にこたえられていました。
八幡市の２０代の女性は「両陛下が手を振っていらっしゃる姿が見えました。人生でこんな機会があるとはとてもうれしい」と話していました。
京都市の７０代の女性は「両陛下を一目見るために５時間待ちました。いい写真も撮ることができて、感激しました」と話していました。
大分市から訪れた３０代の女性は「両陛下ともに朗らかなご様子でした。雅子さまはさらにおきれいになられていると思いました」と話していました。
【東山区の沿道では】
天皇皇后両陛下を歓迎しようと京都市東山区の沿道には大勢の人が詰めかけ、両陛下を乗せた車が通ると一斉に歓声を上げ、写真撮影をしたり、手や旗を大きく振ったりしていました。
両陛下は車の中から笑顔で手を振り、歓迎に応えられていました。
京都市中京区から来た男性は「きょうは午前１１時半から待っていました。両陛下のお姿を見ることができて感動しています」と話していました。
