両陛下のお姿を一目見ようと、多くの人が沿道に詰めかけた。
27日午後4時前の古都・京都。
お2人は、格式の高い行事でのみ使用される特別な車両「センチュリーロイヤル」に乗って姿を見せられた。
車の窓を開け、歓声に手を振って応えられた両陛下。
歴代天皇の陵墓を訪れ、即位にともなう儀式の終了を報告される2泊3日の旅は、27日が2日目。
午前9時30分、神武天皇陵前の道路、両側の歩道が、先が見えないほど多くの人で埋め尽くされていた。
午前10時前、奈良・橿原市内の宿泊先を出発された両陛下は、沿道に集まった1人ひとりに心を配るように、車のスピードを落とし、神武天皇陵に向かわれた。
集まった人は「良かったー! 感激しました! 感激です!」、「小さい時から見せていただいてるので、美智子さまからずっと、うれしいです」などと話した。
初代天皇とされる神武天皇を祭る神武天皇陵は、皇室の方々が節目ごとに訪ねられる大切な場所。
1959年には、今の上皇ご夫妻が結婚の報告のために参拝され、1980年には、成年を迎えた陛下も参拝されている。
27日は、まず、モーニング姿の陛下が参道をゆっくりと進まれ、玉串をささげて、深く拝礼。
「即位の礼」と「大嘗祭(だいじょうさい)」を終えたことを報告された。
続いて、参拝用のロングドレス姿の皇后さまも、陵墓へと進み、拝礼された。
天皇・皇后両陛下が橿原神宮前駅に到着された。
両陛下は、手を振って歓声に応えられた。
集まった人は、「本当に良かったです。待った時間が長かったけど。(どれくらい待ってた?)5時間」と話した。
参拝を終えられた両陛下は、お召し列車「しまかぜ」で奈良をあとにし、京都へ。
今回の参拝は、陛下の即位にともなう、歴代天皇陵への「親謁(しんえつ)の儀」の1つ。
両陛下が午後4時前、泉涌寺に到着された。
集まった人は、「天皇陛下が撮れました。全然写真とかうまく撮れないんですけど、良かったです。感動しました。帰って見せます、家族に」と話した。
両陛下は、午後4時ごろから、明治天皇の父である孝明天皇陵を参拝された。
27日夜は京都御所に宿泊し、28日は明治天皇陵への参拝後、各界の代表らを招いての茶会が予定されている。
(2019/11/27)
FNNプライムオンライン
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